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奥日光 「雪の高原歩きと氷瀑探訪」

はじめまして。伊豆在住の登山ガイド三浦です。
今回、はるばる奥日光での研修に参加してきました。
表向きのテーマは「雪の高原歩きと氷瀑探訪」というスノーシューのツアーですが、
研修のテーマは「雪原の歩き方とルートファインディング」でした。

夏と違って、冬は雪で覆われ登山道が見えません。ということは、どこを歩いてもいいんです。
どこを歩いてもいい=道に迷いやすいんです。
そこで、ルートファインディング、簡単に言えば道の見つけ方の登場です。
印のないところを自分で進んで行く場合はもちろん、目印の赤テープを追う時も、前の人が歩いたトレースを追う時も
なぜそこを歩くのか理由を考えること、が今回学んだことのひとつです。

戦場ヶ原入り口

橋を渡り

今回のスノーシューツアーでの目玉は、秘境の滝「庵滝(いおりたき)」。
戦場ヶ原自然研究路を小田代ヶ原を見ながら進み、弓張峠から林間に入ります。
ここから深雪となり、スノーシューを装着。木々の間から見え隠れするV字渓谷を目指して進むと、そこには見事に凍った滝が出現。
雪に覆われた山の中に氷のブルーが一段と引き立っていました。

見事な氷瀑

ツララごしに


帰りは、林間の平らなところを選び、それぞれが自分のルートを進み、
坂道を駆け下りたり、滑ったりしつつスノーシューでのハイキングを楽しんで帰って来ました。

帰り道


静岡県山岳自然ガイド協会では、定期的に研修を行っております。
今回のように公募ツアーを絡めた研修は、比較的お安くプロガイドの山行に参加することが出来ます。
詳しくは、静岡山岳自然ガイド協会のホームページをご覧下さい。


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地図読み研修

静岡山岳自然ガイド協会では毎月研修を実施しています。
会員ガイドの技術の維持と向上が主たる目的です。
山梨県北杜市在住の私が当協会に所属したいと思ったきっかけもこの研修制度の充実です。

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12月は2度の研修を実施しました。
1度目は韮崎の三上ガイドによる「読図研修」でした。

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読図は登山の基本であり、とても重要な技術なのですが、
登山道が整備され、またGPSが普及している昨今、地形図を持たずに歩く登山者も増えています。
しかし、山の事故の多くが道迷いという事実を鑑みるとやはり読図に習熟することは大切なことだと言えるでしょう。

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今回の研修場所は韮崎の里山・大平山でした。

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人気のある高山と違い、里山は入山する人が少なくルートも不明瞭で、読図研修には最適です。
実際、三上ガイドも顧客向けの「読図講習」をこの山で実施しているとのことでした。

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私たちガイドがさらに読図に習熟し、その技術を顧客の方々にお伝えすることが登山事故を減らすことにつながり、
そして登山の楽しみの幅を広げるお手伝いができるということを再認識しました。

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山梨県北杜市 中島和也
プロフィール

SMNGA

Author:SMNGA
SMNGAとは、静岡山岳自然ガイド協会という、主に日本国内の山岳エリアをご案内する、プロのガイド組織です。当会の会員は、公益社団法人 日本山岳ガイド協会の認定ガイド資格を持ち、全国の山々をご案内しています。そんな私たちの活動、山行レポートや、プライベートネタ等、ご紹介してゆきます。

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